最近、ロボットって何なんだろうとよく思います。
ドラえもんやアトムは間違いなくロボットです。彼らは自分で考えて行動しているし、おそらく自意識までもっているのですから!!
でも、ガンダムはどうでしょう。あれは中に人間が入って、操縦しているからこそ動きます。僕はそれでは厳密にはロボットではないのではないかと思いました。

「ロボットと暮らす」という本がありますが、それを学校の図書館で発見したので読んでみました。それには今のところ、経済産業省で定められているロボットの定義が載っていました。

「力センサーやビジョンセンサー等により外界や自己の状況を認識し、これによって得られた情報を解析し、その結果に応じた動作を行う」

うぅぅぅ・・・。なんとも難しいですね。ガンダムが自己の状態を認識しているかというと・・・・・・しているかもしれません。だってどんな場所でもうまく歩けるように、間違いなくセンサーが入っているでしょうし、そのセンサーの値に応じてパイロットの命令に補正をかけている可能性があるからです。
「結果に応じた動作」というのがどこまでを指すのかということもありますね。
移動などの動作の最終意志はパイロットに任されていますが、センサーが入っているならば、結果に応じたなんらかの動作をしているのでしょう。そうじゃなかったらセンサーの意味がないですから。
全く完璧な人工知能が入っていたら、話が楽なんですけどね。

ところで、重大な事実を発見しました。経済産業省の定義によると僕のKHR-1改造機はロボットではない可能性が高いのです。というか間違いなくロボットではありません。
一応センサーはジャイロセンサというものを積んでいます。でもそのセンサの値はコントロールボードのマイコンには入らず、独立した制御を行う構成になっているのです。ロボットが自己の状態を認識しているとは到底思えません。
となると、ぼくのアレ(ロボットではないならどう呼んでいいのか分からないので)はただの操り人形なのです!ラジコンカーと同等!そうとしか言いようがないですぅ・・・・・・。そうなんです・・・・・・。
とってもくやしいです。エプロンのすそが唾液でだらだらです。うぅぅぅぅぅ。かみかみ。破れた。新しいの買わないと

「いつか必ずぼくのアレをセンサを認識して行動できるようにしてやるぅ!きっと!あの先端が壊れたこうもり傘にかけて!!」 近所迷惑でした。

でもこれから、ロボットについての定義はどんどん変わっていくと思います。技術の進化によってはASIMOさえロボットと呼べなくなるでしょう。
最先端技術の結晶であるロボット開発。その最終目標はやはりアトムやドラえもんなのでしょうか。まだまだ目標に遠いですね。近い未来のロボットのあり方についてもっと考える必要があるのかもしれません。

・ソフトバンク新書 「ロボットと暮らす」 著者 大和信夫 から一部引用しました。